百福庭園

植治さんと言えば、代々、京都の名庭を作って来られた庭師さん。

現十一代目のご当主、小川治兵衛さんに、お庭のお話を聞かせて
いただきました。

自然の中にありそうでないもの。
それは、人間だけが持ちえた特殊な感覚。
それが水平と垂直という感覚だそうです。

人間は、この感覚を駆使して、自然の中にどんどん建造物を
作っていきました。
河川、道路、家やビルディング。

いつしか地面から土は消え、周りから緑が消えていきました。

人ももともと自然から生まれたもの。
自然の一部なのです。

遠ざけていった自然を近くにおきたくなるのだそうです。

自然に触れるとなぜか心が落ち着いて、ホッとします。

だから、庭ができていったのだそうです。



また、庭にはそれぞれ目的があるのだそうです。
その目的に沿って庭を作る。

私が勝手に庭を作るのではなく、施主の意向を汲んで、
施主の代わりに庭を作る。

施主の作りたい庭、施主の目的がそこに反映されるのだそうです。



百福庭園は、京都で貸衣装をされている京鐘さんの庭園。

普段は、公開はされておりません。

その庭園は、これから挙式を上げられる2人のために、
たくさんの福があちこちに置かれております。

施主の意向をもとに、当代の小川治兵衛さんが作られた
素晴らしいお庭です。


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