七類堂天谿(しちるいどうてんけい)

中国浙江省にある禅宗南宋五山のひとつ“天童寺”。

そのお寺が与える「天童第一座」という高い称号は、かつて、臨済宗の開祖、栄西、そして室町時代の画家、雪舟が賜って以来、日本人で得た人は、いませんでした。

雪舟から540年、日本人3人目の「天童第一座」の称号は、雪舟の再来かと言われた画家、七類堂天谿氏(50歳)が賜りました。

彼の描く道釈画(達磨、七福神、天神像など)は、優しさの中に、厳しさがあり、ほのぼのとした表情の中にも、荘厳な顔がありました。

彼の書は力強く、彼の作る茶碗は、高貴な輝きを持っていました。

今、日本で初めて、この京都の地で、彼の個展が開かれています。

優しく厳かな数々の作品は、6月10日まで、相国寺承天閣美術館で見ることができます。